Alteryx Inspire 2017 : 【レポート】空間分析 入門 #alteryx17
こんにちは、大場です。
『Alteryx inspire 2017』が2017年6月5日(月)〜6月7日(水)、アメリカのラスベガス ARIA HOTELにて3日間開催されています。 当エントリでは、プロダクトトレーニングの「Introduction to Spatial Analytics」をレポートしたいと思います。
セッションの概要
セッション概要は以下の内容となります。
Tracksより引用
会場の雰囲気はこんな感じです。
参加者は30人〜40人といったところでしょうか。トレーニングは2時間でアジェンダとしては以下となります。
アジェンダ
- イントロダクション
- Alteryx の歴史
- Spatial データレビュー
- ポイントを作成して、もっとも近い位置を求めましょう
- Exercise1:店舗から近い50人の顧客は?
- 距離を求めましょう
- Exercise2:顧客から店舗までの平均距離は?
- Trade Areas, Spatial Info, Matching を構築してみましょう
- Exercise3:店舗から12マイル圏内にいる顧客は何人か
イントロダウション
Alteryx の歴史
Alteryx 社はもともと SRC、LLC であり、空間分析のプラットフォームにおいてリーダーであったということです。 こちらについては、ぐぐったところ以下の記事がありました。
そして現在の Alteryx という名前は、Alter(変える)、x(Longitude)、y(Latitude)とうことなのだそうです(知らなかったーーーっ)。Alteryx が空間分析の観点で評価が高いのはこういった背景があるということで納得です。
Spatial データレビュー
- なぜ空間分析?
- 空間分析を使用してさまざまな質問に答えます。
- DC から店舗にいくには、これらの生鮮食品はどこまで移動する必要がありますか?
- 洪水保険のない住宅所有者が暴風が発生する可能性がある10マイル以内にどのくらいいますか?
- Spatial データってなに?
- ビジュアル表現を可能にする地理的コンポーネントのある種類のデータ
- ユーザーが追加の空間処理を実行できるようにする(距離の測定、運転時間、カスタム境界の作成など)
- spatial データは、データストリーム内の(spatial object)フィールドによって定義される。
Spatial データ、No Spatial データ
- Spatial データは Spatial Object(スライドの緑色の情報)が入っている
Spatial のデータタイプ
- Point:家、店舗、インターセクションなど
- Line:道、ルート、川など
- Polygon:郵便番号、郡、州、半径、あるいは ポイントからの運転時間など
Spatial Object はどのように Interact できるか
- Spatial Object Can...
- Intersect
- Contain/Be within another object
- Touch
ポイントの作成して、もっとも近い位置を探しましょう
Create Points Tool
- ポイントの Spatial Object Type を作成
- ユーザは X フィールド(緯度)、Y フィールド(経度)を定義して使用
- 入力されるフィールド名は変更可能
- 出力されるデータストリームは、Centroid と呼ばれる新しいフィールドとして作成され、 マップ上の各レコードを表す空間オブジェクトを含む
Find Nearest Tool
- 1つのファイル内のポイントまたはポリゴン、2つ目のファイル内のポイントから最も近いポイントを識別
- (Spatial Object を含む)顧客ファイルを使い、顧客から近い店舗位置を見つける
- Target:Spatial Object サブジェクト(店舗)
- Universe:最も近い Spatial Object(顧客)
- Results:
- Matched:基準を記録
- Unmatched:マッチしないデータのターゲットが返る
☆ Exercise1: 店舗から近い50人の顧客は? ☆
こんな感じで出題がされました。
作成したワークフローです。顧客ファイルと店舗ファイルにおいて Spatial Object を作成して、Find Nearest Tool で店舗から近い顧客を計算しています。
店舗から近い顧客50名の位置情報が抽出してマッピングしています! 赤いひし形が店舗、緑のひし形が顧客とあります。
距離を求めましょう
Distance Tool
- ポイントから他のポイント(あるいはライン、ポリゴン)までの距離を計算
- ポイント ⇔ ポイント
- ポイント ⇔ エッジ(ライン あるいは ポリゴン)
- 2つの Spatial オブジェクト間の距離、あるいは運転時間(3rd パーティの Spatial Package が必要)
☆ Exercise2:顧客から店舗までの平均距離は? ☆
問題はこちらです。
作成したワークフローです。顧客ファイルと店舗ファイルにおいて Spatial Object を作成して結合、Distnace
出力した結果です。
Trade Areas, Spatial Info, Matching を構築してみましょう
Trade Area Tool
- 指定のポイントオブジェクトのまわりに、Radii, Doughnuts or 運転時間のポリゴンを定義
- Radius or Radii:シングル値あるいはカンマで区切られたあたいを入れられる(Value = 1, 2,5 画像参照)
- 複数のポリゴンを重ねることができる
- ドーナツは距離を記載してそれらをハイフンでつなぐことで表現
- 運転時間のポリゴンは3rd party のパッケージをインストールして利用可能
Spatial Info
- Extract tabular information about a spatial object
- 属性には以下がふくまれる
- Area
- Spatial object type
- Number of parts or point
- Centroid
- Latitude and longitude coordinates(End point)
- Length
Spatial MATCH Tool
- ポイント、ライン、ポリゴンのタイプの2つの Spatial Object 間の Spatial リレーションシップを Identifies
- 例えば...
- Target(T):顧客の Spatial Object ポイント
- Universe(U):店舗の Spatial Object の Trade Area
- 結果:
- Matched(M):Trade Area 内にふくまれる顧客
- Unmatched(U):Trade Area 外の顧客
☆ Exercise3:店舗から12マイル圏内にいる顧客は何人か ☆
問題はこちらです。
作成したワークフローです。顧客ファイルと店舗ファイルにおいて Spatial Object を作成して、店舗ファイルは Tread Area Tool を使って店舗から12マイルのポリゴンデータを作っています。その後 Spatial Match Tool を使って、店舗から12マイル圏内に含まれる顧客を抽出して数の計算とマッピングをしています。
出力した結果です。これができたときちょっとそれらしくなってきてテンションが上がりました。
さいごに
代表的な Spatial Tool をつかって空間分析処理をやってみることができました。初めて触りましたが(基本的な内容なので当然ですが)位置情報をつかったアウトプットを簡単に作成ができました。これからやってみるかたはぜひこちらの記事でどんなことができるのかイメージを持っていただけると幸いです。
また、講師をやってくれたのが先日まで日本に来てくれていた Scott で、こっそりお土産をくれました。ありがとー Scott!!
それではまた!